庄内川下流部のビューポイント? (16):石黒・田中

 

41 岩塚の2大施設

 

 中電の岩塚変電所と水道局の岩塚下水処理場は、共に戦時中に計画されたもので大きな敷地が確保され、今の時代に十分機能できる能力をもっている事がすごい。

 特に処理場は名駅周辺露橋処理場が工事休止中応援をかけていたわけで大したものだ。今は余裕がある分、運河の笈瀬川の分を処理するといいと思う。

 

42 津島神社

 

 京都の八坂神社系で朱塗りの建物で桧皮こけら葺きの社殿はカメラ映えする。

 ところで大イチョウの乳根もスゴイと思う。祭主は午頭天王で(疫病・はやり病 流行感染症)にご利益あらたか、名古屋の有名武将も皆参拝した記録が残っている。

 正月参りはじめ、5月の虫封じ、夏の天王祭、11月の七五三参り等が有名で特に天王祭は花火が上がり、池には巻きわら船が5艘出る。

 船体には370余個の灯明が飾られ夏の風物詞でこれもカメラ映え、これはよい祭りで一夜のうちに船だんじりは飾りを変え、朝祭りには戦闘船仕様になり、各地区の一族郎党を乗せて移動する。

 中に着飾った稚児が居て決して不浄な大地に足を付けてはならぬと大人の背中で移動、神社に向う若者は池に飛び込み木と布で作った鉾を片手に掲げ持って泳ぎ、神の御会所にかけ上がる、時におぼれる若者が出る事もある、若者は鉾を社殿に奉納する。

 近くの古老らは布から垂れる水をしぼりとり、容器に入れ家に持ち帰り湯茶やめし炊きに使ったりして無病息災を願う風習があった。戦船のやぐらの上ではからくり人形の舞が演じられる。

 どの場面を見てもカメラ映えするのでよくフイルム不足になった人を見かけたし、本町通りのカメラ屋に飛び込んで行くカメラマンとすれちがう事もあり、朝7時頃から始まり昼2時頃に終わる2日間の祭礼は他に見た事がない。