庄内川下流部のビューポイント?(10):石黒・田中

29 大治町南部

 砂子地区は、昔東海道七里の船旅をきらう人が津島神社お参りをかねて、ここ佐屋街道を使い木曽川の佐屋へ向ってた。新川の砂子橋もどうした事かパットしないし、自動車学校周辺の区画整理が大そう遅れている。明治期のままの村落の様子が残っていて四輪車ではとても入れない。

 三本木は私の自然観察 の定点となっていて、つい10年前には生きた化石の具エビや豊年エビが居たがカプセル農薬を使うようになり、(除草剤・殺虫剤が入ってる、しかもウンカやジャンボタニシ用に強力なのが入っているらしい)オタマジャクシやザリガニが居なくなり、シラサギやケリも激減。ジャンボタニシも(もっと詳しくは別記シラサギ減少を書いたものあり)

 

30 シラハエ(オイカワ)釣

 一般的に感潮河川ではハエ釣りは無理としてるが、ここらでは一寸本降りがあり、通常より水位が少し上ったあとの笹にごりという淡いにごりのある時に限り上流から大物のハエが下ってくる。

 こんな時を狙い、サバウジや昆虫の幼虫を餌にしてのハエ釣りを覚えた。

 また、テントウムシが肉食と知ったり、ヨモギのコブ虫(ヨモギタマバエ属?)も知った。朝夕方には羽虫を使ってのテンカラ(疑似餌・毛針釣)も習った。

 

31 大治町浄水場外周の堀

 場内への侵入不信者や野生動物侵入防止のため浄水場外周は巾2間、深さ一間の堀が作られていて、場内で使われた原水など余剰水等が流されていて所々に清流の植物が時季に合せて顔を見せる。

 日量50万トンを名古屋市西部一帯とここ大治町に給水している。

 10年程前に中部地域づくり協会の職員の手伝もあって庄内川のヤマトシジミの生息調査をした。私の子供の頃はこの辺り迄稚貝が居たが、今では生息域が4~5Km下流に移り南陽大橋辺り、動機は小学生を水質調査に参加させた時シジミの生息域変化が何でと聞かれたのが発端だった。       

 原因は塩分濃度の低下で、並行して流れる新川との比較をした(真水水源量の差に着目)、ついでに予期しなかった事実も判明した。それは、給水50万トンに対し下水処理場の処理排水量が日量60万トンあること?

 職員の説明によれば下水の場合管路内での地下水流入がある事、次に他所からの購入飲料水が多いとのことで、少ないがバーチャルウォーターとして牛乳があるそうだ。