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小田井人足について(浅野)

 石黒さんの投稿(23.12.09付)の(2)の5番に小田井人足の話があったので一言付け加えます。

 小田井人足という言葉自体は近代になっても名古屋弁として残っており、主に子供に対し、しつけの意味(小田井人足のような怠け者になるなよ)で使われていたようです(私自身は名古屋で育ったが聞いたことはない)。

 その語源は、諸説あるようで「にしびの文化財第九集庄内川と枇杷島橋・中島」によれば、イダグライ転化説、名古屋城築城説、山車人足説、違井人足訛説、小田井城説、左岸堤防普請説、左岸堤防防備説、右岸堤防人工決壊説などがあるが、右岸堤防人口決壊説が妥当とされており、権力者に対する無言の抵抗するものを言っていたのかもしれないと結論付けている。

 いずれにしろはっきりしないようなので、石黒さんの言っているような説もありえるかも! 私は、しつけに使っていたところをみると小田井人足という言葉自体には過去の深刻な歴史の上に出てきたマイナス一辺倒な言葉とはとても思えないような気がしている。皆さんはどう思われますか。