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堤防開削断面を見学して(浅野)

 先日、揖斐川の下流部で堤防を開削して工事している現場を見学させてもらった。堤防の内部を直接見る機会はこんな時しかないため貴重な経験だった。

 川の堤防(土手)は、これまでのその地域の履歴を刻んでいることが多い。それによってこの地域に住む(改修工事をする)場合の洪水に対する備えの仕方が想像できる。これまで見る(学ぶ)機会のなかったかたは一度経験することをお勧めする。

 さて、揖斐川の歴史はかなり昔にさかのぼる、この堤防はその長い歴史の中でいつでき、また改築されたのだろう、いろいろ想像できる。

 ちなみに今回の場所の断面の写真をいくつか掲載しておく。ご覧の通り薄皮の赤土の内部はほぼ均一の砂でできていた。多分、現場の前面の河床を浚渫し築堤したものだろう。庄内川の下流部も近年改築していなければ、ほぼ同じ構造と推測できる。

 皆さんどう思われましたか、薄皮一枚の堤防で守られていることを!